低用量ピルなら怖くない!副作用について知ろう!

低用量ピルには、プロゲステロン、エストロゲンという女性ホルモンが含まれており、低用量ピルであっても体内のホルモンバランスに影響を与えるため、副作用が起こる可能性があります。
起こりやすい副作用としては頭痛や吐き気、不正出血などが知られていますが、この他に乳房の張りや痛み、下痢、血栓症、眠気などが報告されています。

これらはピルの服用による一時的なものであり、服用を継続することで体内のホルモンバランスが安定すれば症状が治る場合がほとんどです。
しかし、飲み忘れた時にはホルモンバランスが服用前の状態に戻るため、服用の再開後、一時的に副作用が再開する場合があります。
特に不正出血は飲み忘れによりホルモンの血中濃度が下がると起こりやすくなりますので、ピルの服用を忘れずに継続することが、副作用おさえるためには重要です。

またペニシリン、テトラサイクリンといった抗生物質はピルの効果を抑制するため、飲み忘れと同様に副作用の再開を促す場合がありますので、ピルを服用中に医療機関を受診する場合は投薬についてよく相談してください。

いずれにおいても、頭痛、吐き気、下痢などの副作用は一時的なものであり、医師の処方に従えば大丈夫な場合がほとんどです。
必要以上に深刻に受け止めるとストレスにより、症状が悪化することもあるため、不安に思わず正しく服用を継続して様子をみてください。

ピルの副作用として注意しなくてはならないのは、静脈血栓症です。
静脈血栓症は血管中で血液が固まり血管が詰まることで血液循環が阻害される病気です。
血管が詰まる場所によっては、脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓症など重篤化する場合があります。
ピルの服用による静脈血栓症の発症は10,000人に3から9人程度と報告されていますが、高血圧と診断されている人、喫煙者の人は発症のリスクが高くなると言われており注意が必要です。
そのため、1日に10本以上吸うようなヘビースモーカーの方、治療が必要な高血圧の方、既に血栓症の診断を受けている方はピルの処方自体が受けられない場合もあります。

副作用が長期間あらわれるようなら医療機関へ

頭痛や不正出血などは、ホルモンバランスの変化により一時的におこるものであり、早い人では服用後2、3日、多くの場合は1~2ヶ月程度ピルの服用を継続することで改善していきます。
しかし、長期的に頭痛や吐き気、出血、下痢といった症状が続く場合は、医療機関に相談しましょう。
服用するピルの種類を変更することで、頭痛や吐き気などの副作用が改善する場合もあるので、副作用が辛く生活にストレスを感じる場合も医療機関で相談してみることをおすすめします。

服用直後に下痢がおこった場合は、吸収不全の可能性がありますが、1錠追加服用して様子をみてください。
また服用後2時間以上経過しての下痢であれば、吸収されている可能性が高い追加服用の必要もありません。
ただし、水溶性の便が継続する場合には医療機関で診断してもらいましょう。

多くの場合、一時的な副作用は心配する必要はありませんが、吐き気や不正出血などが継続している時は、実はピルの服用による副作用ではなく妊娠や悪性疾患によって引き起こされた症状である可能性もあります。
服用を3ヶ月以上継続していても症状が改善しない場合は、医療機関に相談することで、疾患の早期発見と治療にも繋がります。

また、副作用の中で注意しなくてはならないのが、前述した静脈血栓症です。
血栓症の発症は、激しい頭痛、腹痛、胸の痛み、視野が狭くなる、舌のもつれ、ふくらはぎの痛みやむくみなどの症状を伴います。
ピルの服用後にこのような症状が現れた場合は、早急に医療機関へ相談しましょう。

医療機関に相談する際は、服用しているピルの種類を医師に伝えましょう。
自身でわからない場合はお薬手帳に記載してもらうことも有効です。